今日は土曜だからオークション会場に来て競っています。
私は昔から雑音や変な情報が入りにくい前方に指定席があります。

回りはこんな感じ。
前方と右方向はパキスタン人さん。
後方は金沢の有名同業者さん。
左は指先までタトゥーではない刺青いっぱいのオークション屋さんと、その彼女。

全体的な取引割合は、小売りはせず株のバイヤーみたいに安ければ買い高ければ売り利益のみを出すオークション屋さんと、輸出用の外人さんで全体の80％。
小売りを目的とした私ら業者は20％くらいだと言われています。

20年前に最初来た時は怖くて誰とも話ができず、こんな恐ろしい人らと競争して商売をしなきゃならないかと思うとゾッとしたもんです。中古車業界なんて、今でもそんくらいなレベルなんです。

逸話を話すと、某有名輸入中古車販売会社の社長さんが「ベンツなんてよくヤクザが買っていって壊れてトラブルになり、脅迫じみた電話なんて毎週のようにかかってくるよ～ガハハハ‼️」
と言ってたのを聞いてビビってましたわ(笑)
まあ大なり小なりそんな方々の集まりです。

そして近年問題となっているのが、事故車を巧妙に直す外人業者。
もともと輸出を目的に日本にきたんですが定住、安い労働力を持っていて日本人みたいに罪の意識や長く乗れるように…なんて考えないんで、とりあえずオークションの検査員の目をかいくぐることしか頭にない直し方をします。見破れないことも多々。私らも痛い目にあってきました。

そんな人達が出してくる車を色んな知恵と経験、情報と日々変化する情勢を仕入れながら安く買わなければなりません。

でもふと気がつけばそんな場末の奴隷市場的な場所にも20年。我ながら慣れてしまえばわりと居心地が良かったりして笑えます。
外人さんとは仲良くして情報を得て、同業者から相場を聞かれ、オークション屋さんには儲けるなと冷やかされるほど(笑)
まあ見る目を養えばなんとかなるもんです。

石の上にも20年
こんな田舎の長男がなんとかなるもんだと笑えます。(　＾ω＾)